案ずるより産むが易し

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【漫画】進撃の巨人22巻感想

今更ですが進撃の巨人の最新刊読みました~!

12巻まで読んでたんだけど、ためてバーッと読みたくてちょっとおいてたんだよねw
でも最近、周りの進撃仲間も「最近の展開がすごい!」というので我慢ならず読んでしまいましたw

ちなみに私はリヴァイ兵長が好きです♡笑


22巻はホントすごかった~!
今までのアレコレが繋がりましたね・・・

まさかカルラを食べた巨人がグリシャの前妻だったとは・・・
なんというドロドロの展開・・・

それにしても、ここまで読むと進撃の巨人北欧神話にインスパイアされてるという話もよく分かります。
当初はあまりピンとこなかったけど・・・

ちなみに北欧神話ギリシャ神話やローマ神話に比べ馴染みが薄いと思うので一応補足すると。(この辺詳しく考察してる人もいそうなのでとりあえず簡単に書きますが)

北欧神話では、もともと火の国(ムスペルヘイム)と氷の国(ニヴルヘイム)しかなく、その間にギンヌンガガップという巨大な裂け目があって、ムスペルヘイムの熱気とニヴルヘイムの寒気が交わったところに原始の巨人<ユミル>が生まれ、ユミルの誕生と同時に誕生したアウズンブラという牛が舐めた氷から最初の神ブーリが生まれたとされています。

ユミルの身体の各所からは何人もの巨人が生み出され、その一族のベストラと、ブーリの息子ボルとの間に生まれたのが、世間でもわりと知られている??オーディンです。

巨人族と神々は対立していて、オーディンと2人の兄弟は、巨人の王であるユミルを殺し、その身体から世界を創った・・・というのが、北欧神話流の天地開闢説。

それ以降もずっと巨人族と神々は対立し続けるんだけど、まぁ当然といえば当然の話ですよね。
母親の一族を殺しちゃってるわけだし・・・しかも自分たちの始祖のおかげで今の世界があるんだ的なのがあるだろうし。

北欧神話の中でも、巨人が度々襲ってきて困る、という描写は多々あるのだけど、それって神々の側から描いたいわば「勝てば官軍」的な要素も色濃いと思うし。

最初、北欧神話にインスパイアされてるという話を聞いたとき、エレンたちが神族かな?と思ったけど、どうやらここまで読むとエレンたち(エルディア人)が巨人族で、マーレ人の方が神族って感じ?

世界の成り立ちが分かった今、エレンたちはどういうみちを選ぶのか・・・?

北欧神話ラグナロクのように、全面戦争の結果世界が滅亡し、新しい世界が再生されるのか?
もしかしたらそんな感じで、巨人を次代に継承させずに死ぬ⇒ランダムに誰かに記憶が継承される というのを繰り返してるのかも・・・?(クルーガーにはエレンの記憶があるみたいだし??)

いろんな謎はさておき、個人的にぐっと来たのは(22巻じゃないけど)リヴァイがエルヴィンとアルミンどっちを生き返らせるか?ってなって、結局アルミンを選んだあの辺の心の動きですね……。

リヴァイは、今後のこともあるし、エルヴィンの地下室にかける思いも知ってるから、やっぱりエルヴィンに生き返ってほしかったと思うんですよね。実際そう言ってたし。
だけど最後、「楽にさせてやってくれ」と言って、生き返らせることを諦めた。
あれってやっぱり単に額面通りの話ではなく、エレン(とミカサ)の熱い思いに絆されて……的なことだったと思うんですよね。
(だって、自分を囮にする作戦を言い渋るほど地下室に行きたかったことを知ってる訳だから)

だから本当に、諦めるときは断腸の思いだっただろうな~と。
獣の巨人を取り逃がしたことは、本当に不甲斐なく悔しかっただろうな~と、そんなことを思いました。

進撃はほんと人間模様も、キャラクターそれぞれにストーリーがあって引き込まれる。
グリシャの過去も知った今は、息子に裏切られ、妻を目の前で巨人にされ、失意の中で義務として新たな力を与えられ。
どんな気持ちで壁の中で、新しい家族との日々を過ごしてたのかな~と思うと、それはそれでたまらないものがありますね。

海も見たし、ここらで一回小休止なのかな。
ますます続きが気になりますね~!